「感性のある人が習慣にしていること」を読んで

 

感性とは、筋がいい。センスがある。遺伝子である。そう思っていました。

すいか、実は8年間ソフトテニスに熱中しており、県代表、インターハイ出場、国体出場を目標に早朝練習、部活、ナイター練習と真っ黒になりながら何も考えず練習に励んでいました。努力は必ず報われることを信じて。結果はすべてかなわなかったです。(笑)

ある日、姉に「どんなに努力してもセンスのある人にはかなわないよ」と言われ、口惜しさと絶望で涙の洪水に見舞われました。泣くつもりはないのに、目から感情という涙が溢れてくるのです。

その時、自分になかった感性というセンスが習慣によって、身につく。

これはラッキーな本だと、すぐ手にしました。

感性を養うには、「観察する習慣」「整える習慣」「視点を変える習慣」

「好奇心を持つ習慣」「決める習慣」5つの習慣を試してみること。

この本を読んですいかが試したことは、家の中を裸足で過ごすことでした。靴下、スリッパを履かずはだしで過ごす。・・・体が冷えて、すぐさまストーブの前に。

「音を分解して聴いてみる。・・知識はときに、私たちの観察の目を曇らせます。視覚に頼りきると他の感覚で感じることがおろそかになるように、知識で物を見ると、本来の姿を感じることが難しくなることがあるのです。」

本来の姿を感じることのできる感性と、知識の上に立った感じる感性。海外旅行に行く場合、その国の歴史的背景や文化など知識もないのに、旅行でどんな感動を得られるのかと考えたことがあります。知識があって旅する人と、知識がなくてただ行く人。

得られる感動には大きな差があると思っていました。しかし、得られる感動の大きさは人と比べる必要があるのか。受け止める感動は人それぞれであっていいのでは。

感性とは別な話ですが、武井壮が「脳で考えるように体は動かせていない。」と言っていたそうです。イメージと実際は違うということです。イメージと実際の動きの誤差を近づけることが、スポーツを上達させることと。

ああ、そのことを40年前に知っていたら、私の目標の一つは叶っていたかもしれません。もっと考えて努力していたら。(涙)

本の感想というより、ぼやきになってしまった今回のブログです。

興味があったら読んでみてください。

2024.1.18 すいか

 

 

 

 

「すごい脳の使い方」を読んで

「え?いつまで学生時代と同じ勉強法やってんの?

脳の仕組みは変わったんですけど」

 実はすいか、毎朝20分ほど英会話の本を音読しております。

英語が話せたら、世界中でコミュニケーションとれるような気がして始めたことです。

 そんな中、この帯の言葉がすいかのハートを打ち抜きました。すいかの脳の仕組みって年代別にいうとどこまで、衰退しているのか。今から勉強しても無駄な努力なのか。

 作者は、1万人の脳を診断した脳内科医、医学博士、加藤俊徳。

脳番地といって脳の仕組みを図で表しています。思考系、理解系、記憶系、感情系、伝達系、運動系、視覚系、聴覚系。

思考系が社長で、視覚系、聴覚系からの情報を伝達系を使って、

思考系で処理し理解系を使って理解する。そのため、脳の思考系が人格を作るということを知ったことで、身の回りに起こる出来事を理論的に理解し、納得し冷静になれます。いや、たまに感情的にもなりますが。(笑)

 もうひとつ、加藤俊徳先生にお礼が言いたい。

 「ありがとうございました。私に脳のメカニズムを教えてくれて」

寝たきりになったお世話になった知人に、大きな文字の手紙(視覚系)耳元で大きな声で(聴覚系)話すことでお礼を伝えることが出来ました。人生最高のお礼です。

 いろんな本との出合いがありますが、すいかにとってタイミングよく出合ってくれました。ありがとうございました。

 今からでも遅くはありません。

 I need to study more. (アイ ニードゥ トゥ スタディ モア)

 もっと勉強しなくちゃ。

 興味があったら、読んでみてください。

 

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2023.8.19 すいか

 

 

 

 

 

 

「少年と犬」を読んで

 傷つき悩む人びとと、彼らに寄り添う犬を描く感涙作!

この本の帯、(寄り添う)という事とはどういうことなのか。

どう表現されているのか。それが知りたくて、この本を手にしました。

作者は、馳星周

 一匹の犬、「多聞(たもん)」が、男、泥棒、夫婦、娼婦、老人、少年

と出会い、それぞれの現状のなかで触れ合いながら旅を続け

最後に会いたかった少年のもとへたどり着き、死んでいく物語です。

太ももに顎をのせたり、散歩のとき飼い主の歩調に合わせる。

言葉はなくても、気持ちが通じ合う。それが、寄り添うことだと

感じました。

 多聞は、旅を続けるとき少年のいる方向を、常に感じ取り

そこを見つめます。出会った誰もが、言葉も発しない犬の気持ちを

知り「そうか、その方向に飼い主がいるんだな」といって

多聞を見送ります。少年にたどり着くまで、さまざまなドラマが

ありますが、なぜ少年に会いたかったのかを知った時、

この本の魅力を実感しました。結構単純です。そこがいい。

興味があったら読んでみてください。

2023.3.31 すいか

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「おれは無関心なあなたを傷つけたい」を読んで

「おれは無関心なあなたを傷つけたい」、タイトルから敬遠したい本でした。

誰かを傷つける、何のために。その疑問から手にした本です。

作者は、村本大輔

日本が抱える様々な問題を、笑いに変えて発信していると私は感じました。

 しかし、私たちは、日常の生活に追われ働き、テレビのお笑いに何を求めているのか。どうでもいいこと、たわいのないこと、それで笑って心癒されて、それでいいのではないか。そう思います。

 興味があったら読んでみてください。

 

2022.11.4 すいか

「ポップス歌手の耐えられない軽さ」を読んで

著者はサザンオールスターズのボーカル、桑田佳祐週刊文春に連載されたエッセイが一冊の本になってます。

大のサザンファンである、すいか。

作詞作曲を手掛ける桑田佳祐が、歌の歌詞に入れた思いや、エピソード。本を読んで知ったうえで聞く曲は一段と胸に染みます。「東京VICTORY」の「人の一生とされる八十年やそこらの年月って、大宇宙や地球の歴史からすればほんの一瞬。そんな束の間の舞台に、僕らは生きているというか、生かされているわけですな。・・古びた温泉宿で、湯に浸かっている最中に思い当たったわけでございます。・・そして出だし【長きこの地球の歴史の一幕に立ち会う事を奇跡と呼ぶのだろう】というフレーズが生まれました。」この歌の歌詞の意味が、深く感じました。悩み事を抱えたとき、大きく深呼吸しそう思えるか。誰かに話して、解決はしなくても話すことで気が楽になればそれで良し。人間は坂の下り上り。人の一生は坂を下りたり上ったりするようなもので、常に努力しなさいよ、という言い伝えもあります。ああ、やっぱり胸に染みる。

 サザンファンのすいかもコンサートに何度か足を運びました。

コンサート前になると、事前に勉強といって古い曲から新しい曲まで聴きまくり、自分のテンションまでも盛り上げていきます。ファンとしては日常のルーティーンから解放され目で耳で肌で音と一体化する時間です。すべての悩みや考え事など忘れ、一曲、一曲に集中し、一緒に歌います。「ファンの方々がいったいどれだけの思いでチケットを購入し、移動や宿泊の予約等に腐心され、ご自身の大切な時間をその日のために費やし、尚且つ我々に大きな愛とパワーを与えてくださっているのか・・肝に銘じておかなければならないのであります。」いいえ、ファンもコンサートで沢山のパワーとパフォーマンスを十分に受け取って満足しております。ありがとう。

 また小さい頃から沢山の音楽を聴いてきた桑田さん。音感がイタコ状態になっている

というところは、読んでいて笑えました。

 サザンファンのすいかの感想文。サザンに届くといいな。 

2022.6.2 すいか

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「何がおかしい」を読んで

「何がおかしい」作者は、佐藤愛子

よく笑う私に、タイトルで一撃。「ジョークの通じない奴はダメな奴だ、という殆ど社会通念のようなものが出来かけている世の中だ。」「真面目は敬遠され嫌われ、面白い者が人気者になれる。」これで良いのか。

陽気に明るく元気に、いやいやふざけ過ぎはいかんよ。窘められる本でした。

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2021.12.3 すいか

その落語家、住所不定。を読んで

作者は立川こしら落語立川流の真打である。新聞記事での紹介と、タンスはアマゾン、家のない生き方というタイトルに「なんだ、この人」と思い興味がわき読み始めました。

 家はもたない。タンスはアマゾン?使い捨てでゴミ問題はどうするのか。資源ごみをリサイクルに持ち込む私、家でくつろぐことの好きな私にとっても、まさに信じがたい価値観の持ち主です。「どこかに行きたい、誰かに会いたい、何かを食べたい。何でもいいのだ。わずかでも湧き上がる衝動があれば、それこそが道標になるのだから、素直に従えばいい。文明に圧迫されている今だからこそ、わずかに残る本能を掘り起こさなくてはいけない。それもこれも、家を持たないからこそ選択肢が広がるのだ。」行く先々で人々と出会い、触れ合い心を通わせ、人と人との繋がりの大切さを感じて旅を続けています。変わった価値観を持ちながら、なぜ人に受け入れられるのか。どのような人間としての魅力があるのか。ワクワクしながらページをめくります。

私が感じ取った答えは、ここです。「身体一つあれば成り立つ商売。それが落語だ。--お客さんの想像力があって初めて完成する芸能が落語なのだ。--高座には無限の可能性やドラマが生み出されるのは、仮想空間を皆で補いながら作っている。バーチャルリアリティーの先駆けだ。」着ているものや、持ち物で評価されるのではなく、人間としての価値。好きなものにのめり込んだ幼少期の知識がモノをいう話題の豊富さ。忘れてはいけない思いやりの心。器用な長所を活かし、失敗からでも何かを学び、その次のことを考えて行動する不屈な精神。魅力を感じます。私は努力することに美徳を感じるので、やっぱり違和感はありますが。

 また、家をもたない理由として「私はホームという発想を捨ててみた。快適な環境をベースラインにするのをやめた。最低限の状態で力を発揮することをテーマにしてみたのだ。」人としての価値を高めるため、ストイックに落語家として精進しているのかな。と、思ったり。

 話しはズレますが、ラジオで幼い子供が何かを泣いてせがんでいたら、親が「人が見ているから止めなさい。」と言って買ってあげるのを見て、この子は泣いてせがめば何でも手に入ることを学ぶ。と言っていた。はたしてそれだけなのか。子供が欲しいものを与える。子供が欲しいものは興味を持ったもの。そこから知的好奇心が刺激され、知識を得ること、興味を持ったものに探求していく精神が育つのではないか。そう思います。やっぱり、古い考えなのか、新人類なのか、訳が分かりません。

 興味がありましたら、読んでみてください。

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2021.7.23 すいか