"おじいちゃんが教えてくれた人として大切なこと”を読んで

著者はアルン・ガンジー(インドの伝説の指導者マハトマ・ガンジーの孫)、訳者は桜田直美。

すいかにとってガンジーとは、人は身なりで判断されず内面的魅力で評価される存在である。自分もこうありたい為人間力を磨いていくぞと若い時に思った存在です。では実際に孫に対してどのような”人として大切なことを”を説いていたのか、知りたくてこの本を手にしました。

「12歳の何も知らない子供が、少しばかりの分別を身につけ、14歳の青年になるまでの年月だ。その2年間でバフジ(祖父)から学んだ教えが、私の人生を永遠に変えることになった。」人生の中でのたった2年間、その期間で人生を永遠に変える教えとは何か。

バッキンガム宮殿に招かれたガンジー「宮殿スタッフは国王に会うのにふさわしい服装ではないと顔をしかめたが、バフジは気にしなかった。ただにっこり笑うと、いつもと違う服装をジョージ国王が望むなら、出席しないだけだと答えた」これが私の知っているガンジーです。

「私たちはときどき、他人のほうが自分よりも価値があるように見えてしまうことがある。そして、自分だけの価値で世界に貢献できることを忘れてしまう。自分の価値をきちんと理解することは、生きていくうえでとても大切だ。」平和という大きな夢。

「世界に存在する肉体的な暴力は、無意識の暴力が燃料になっているんだ」暴力には何かしら原因があることが理解できます。燃料になる無意識の暴力を自分自身与えてはないか、考えさせられます。

「古代インドやギリシャでは、すべての物質は小さな原子でできていると考えられていた。バフジのお母さんも、この古代インドの教えを知っていた。そして息子に、「原子は宇宙と同じだよ」と教えた」「私たち一人ひとりの行動が、大きな世界の姿を決めている」一人ひとりの力。

「次々と買って、次々と捨てる生活よりも、何かを創造する生活のほうが、ずっと心が豊かになる。」新しい器に盛りつけた手料理、新しい服を身にまとう心弾む豊かさも大事だと思います。

「時間はいちばん貴重な資源だ。決して無駄にしてはいけない」タイムパフォーマンス

の中にも安らぎと癒しは求めて生きたい。

「子供に学んでほしいことを、あなた自身が実際に行いなさい」「「私の言う通りにしなさい。でも私の行動を真似してはいけません。」という教育方針には真っ向から反対していた。」いつの時点からでもこう改めることは出来ます。

 

非暴力、人間はすべての人が平等、「理不尽な状況」に慣れてはいけない、完璧な人間は存在しない。私自身に当てはまる問題はいくつあるのだろう。本を読み始めてから私は、日常の中で自分の感覚に問いかけます。理想ではあるけれど、正直そこまで出来ない自分を、完璧でない自分と逃げ場を作ります。しかしどんなに年を重ねても成長し続けていきたい。一人ひとりの行動や心がけで世界を変えることができるのなら、すべての人が心おだやかで平和な暮らしができるのを祈りたい。

 

「アルバート・アインシュタインは、私の祖父についてこんな有名な言葉を残している。「未来の世代は、このような人物がこの地球に実在したことを信じられないだろう。」」

 

人生の終わりをどう迎えるかを気にかけてきた。家族に見守れられ静かに息を引き取ることが幸せな人生だと。そう思ってきた。幸せな人生は終わりの迎え方ではなく、大切な時間をどう過ごすのか、結果ではなく経過に意味がある。幸せな時間を過ごせるよう努力したい。

 

2026.5.5 すいか

"ずっとなりたかった自分に、なりなさい。"を読んで

お久しぶりです。

まず、装丁がきれいだったのでこの本を手にしました。作者はジュリア・キャメロン、訳は菅晴彦です。

創造主(アーティスト)に向けられた本で、ひとこと一言に深い意味があり感動した箇所に付箋を付けるすいかは、この本にたくさんの付箋がつきました。

まさに、ミートローフ状態です。

「私たちは単に情報をダウンロードするサイトではない。お互いの成長を支えあう対話のパートナーなのだ。」私にも最愛のパートナーが一番近くにいます。ふたりの会がありデートの時、子供の話をタブーとしお互いの話題を持ち寄ろうねと規則を作り、育ち盛りの可愛いわが子の話題をあえて避け、お互いの趣味や感じたことなどなんでも持ち寄ってデートに臨みました。真面目なすいかはその日のために新聞や雑誌と情報集めに励み、ふたりの会を盛り上げたものです。情報のダウンロードだったのかな。「お互いの成長を支えあう対話のパートナー」いつまでもそうありたいです。

「疑いで心が曇らされたら、それを「現実」とはみなさず、数日間続く曇り空のように、移ろいゆく天候とみなすのが賢明である。」「たんたんと温かい愛情に満ちた行動をするよう努めるべきだ。」耳が痛い、心が痛い。そう考えることができるように、これから成長できるでしょうか。一番考えるのは、自分がこれからどう生きていきたいか、どのような人生にしたいかです。幸せでありたい。そのためには相手への思いやりは欠かせません。相手を理解することを怠らず向き合いたいです。自分も大事にしながら。

たくさんの付箋、創造することに大切なアドバイスなど盛りだくさんです、

興味があったら読んでみて下さい。

 

2026.2.8 すいか

 

 

”目の見えない精神科医が、見えなくなって分かったこと”を読んで

もし、年を取って読書がおっくうになった時、衰えていく視力のまえに読んでおきたいそう思い、手にしました。

作者は福場翔太。網膜色素変性症を患っていますが、精神科医です。

20代後半にかけて急速に視力が落ち、32歳で視力を失っています。「バリアバリュー」直訳すると「障がいの価値」。まさに本のタイトルそのものです。

「マジックアワーそれは日没後および日の出前に数十分程体験できる薄明の時間帯を指す撮影用語です。」「日が暮れる直前に、空を赤く染める夕焼けと青空が混ざり合う魔法のようなこの時間では、全ての被写体が魔法をかけられたように芸術的な輝きを放つと言います。」あまりにも美しく描写されていたので思わず目を閉じました。

作者の人生のマジックアワー、視力を失うまでの期間をそう綴ってあります。ずっと会いたかった人に会いに行ったり、野外ライブイベントに参加するなどします。そこで「女性シンガーが歌い始めると、まるで演出かのように、その歌手の背景を暮れなずむ夕映えが包みました。黄金色に輝く空とそこに映し出される彼女のシルエット。それは、その時の空気感と共に、一生忘れない黄昏です。」美しいの一言。またまた目を閉じて情景を思い浮かべます。当たり前のように見えている景色をこの本を読んでからは、じっくり味わう気持ちになり、目が見えているから見えてないものを探し出すように、大切な何かを見失わないように。今、生きている瞬間を、五感を研ぎ澄ませ味わうように。だけど、毎日の忙しさに追われ、何にも考えてない時間の方が多い気がします。

忙しい中でも美しい平和な地球であってほしいと願っています。

2025.6.23 すいか

 

 

”人は、なぜさみしさに苦しむのか?”を読んで

こんにちは、すいかです。

皆さんは寂しい思い、感情を抱いたことがありますか?

この本の作者は脳科学者の中野信子先生です。

寂しい思い、感情は脳科学的にどういうものなのか、どう説明されているのか、どう向き合えばいいのか、と沢山の質問攻めでこの本を手にしました。

結論からいうと「さみしさは危険や危機を予測する防御反応であると同時に、生き延びることを強く欲する力の源である」ことと、作者が抱く寂しさとは「日本特有の美意識である侘び・寂びのように静かに噛みしめるもの」と綴られています。

また、内向的であれば「ひとりでいることは、まったく不幸でも、同情されるようなことでもないということを理解する」ということ。試行錯誤しながらでも「自分の心が安心できて満たされる居場所を見つけられれば、さみしいという気持ちも減っていくはずです」。寂しい感情を誰かのせいにしたり、間違った方向で攻撃したりしてはいけないということ。自分の心が安心できて満たされる場所が家庭であったり、交友関係であったり様々です。生き延びることを強く欲する力の源であることが原因の、寂しさの感情であるのなら、自分の寂しさを自分でしっかりと理解し、受け止めて、向き合って付き合っていこうではありませんか。初老の主張。(笑)

子供が自立したり、配偶者との別れがあったり、これからやって来る様々な寂しさ。

それでも生き延びる。ああ、そんなこと言ってるけど、そう強くいられるかな?

だけど、この本を読んで寂しさを理解できただけでも収穫ありました。

ありがとうございます。

 

2025.4.26 すいか

 

"小さな声の向こうに"を読んで

ファッション誌の読書案内で、とにかく共感できる本と説明されていたことで読みました。作者は塩谷舞。

幼いころから青山台文庫で児童書に慣れ親しんでいた作者は、「児童書はその子の一生の地下水になる」とつぶやいていた絵本作家の言葉の通り、芸術的で文学的で文章の表現が深く、すこし読むだけでおなか一杯になる感じでした。

 共感できる本、「数多の選択肢がある中から自分の気に入った古いものを探し出すことと、姉の使ったものが自動的に降ってくるのとでは、主体性がまったく異なる。」おさがりについてこう書かれています。そういえばすいかも姉が買ってもらった黄色い花柄のデニム、凄く欲しくて合うサイズがないのに泣いてせがみ、姉と同じサイズのを買ってもらいましたが、大きくなって身に着けたのは姉がはき古した色褪せたデニム。同じサイズのすいかのデニムはまだ新品のままです。50年以上前のそのデニムを姉が実家から持ってきて、持っていてといって預かった新品のデニム。私の主体性はそこにあったんだな、大好きな姉だから。

 芸術家は「試行錯誤の結晶を美術作品として発表することが「スッキリ」」

「ヤドカリがヤドを住み替えてくれるまでのモヤモヤ、インコがフランス語を習得してくれるまでのモヤモヤ、そして作品として着地できなかった数多のモヤモヤ」、スッキリを味わうためにモヤモヤを楽しんでいる?そうやって物事をとらえられたら、なんだか努力とか忍耐とかが柔らかく感じます。柔軟にスッキリできるかもしれません。

 「そうやって感覚を言葉にしたとき、取りこぼしてしまうものは少なからずある。もちろん言葉だからこそしっかり筋を通して伝えられることもあれば、言葉を介さない感覚と感覚との会話・・・そうしたものは美術や音楽と呼ばれたり、愛と呼ばれたりすることもあるのだろう。」感覚と感覚の会話、誤解は生じないのか?被害妄想に陥ったりしないのか?やっぱり思いは言葉や態度で伝えたいすいかです。

 小さな声の向こうに聞こえてきたのは、愛をもって生きて行こう!

 耳を傾けてもらえなくても。

 

                                       2025.2.28 すいか

 

”1冊の「源氏物語」光る君のものがたり”を読んで

日本一の恋愛小説と紹介されていた「源氏物語

作者は紫式部、現代語訳与謝野明子。

NHK大河ドラマを意識したわけではないけれど、日本一の恋愛小説を読んでみたい気分で手にした本が、またまたタイムマシーンで平安時代へ引き込まれました。

本の読み始めは、それがフィクションであることも感じず、光源氏が恋をするたびに、おもしろおかしく笑いまたまた恋したの、ってな気分で読んでました。

大河ドラマ紫式部の生涯を描いた物語を取り上げていることを知り、読書とドラマ観賞、並行して進めていくと私はまひろ(紫式部)の書く源氏物語を読んでいる気分になり、読書よりドラマにはまってしまったのが本音。本は源氏物語を1冊に抜粋してまとめているので、私の国語学では難しかったです。あらすじ、現代語訳(与謝野晶子)、原文(紫式部)の順で帖が進められています。ドラマを観るまでは原文なんて興味なかったのですが、まひろ(紫式部)が紙にしたためる文字が映像で映し出される美しさを感じたとき、本でもなぜか原文に魅力を感じます。文章で恋物語を表現する恋愛小説ですが恋の結果しか書かれていない気がします。揺れる心の比喩や状況など古語が理解出来たらわかるのかな?複雑すぎて「源氏物語」に人物相関図を毎回見直して読みました。国語力があればもっと深く感じることが出来ただろうに、本当に残念です。

 だけど収穫もありました。ドラマでですが、まひろ(紫式部)と夫藤原宣孝が夫婦喧嘩をしたとき、使えのものが「お方様、正しいことを貫くのもご立派でございますが、めおとというのは寄り添うことが一番でございます。」この言葉が身に染みます。立派であることか、寄り添うことか。自分の愛する気持ちはいずれか。

 母として、小説家として、女として、どう生きるか。紫式部の生涯、光る君へはまだ続きます。

 興味があったら、あなたも平安時代へタイムスリップしてみませんか?

 ちなみにこの本、帯に2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」を読むと書かれているのを読み終わって知りました。(涙)

 

 

2024.10.2 すいか