「ポップス歌手の耐えられない軽さ」を読んで

著者はサザンオールスターズのボーカル、桑田佳祐週刊文春に連載されたエッセイが一冊の本になってます。

大のサザンファンである、すいか。

作詞作曲を手掛ける桑田佳祐が、歌の歌詞に入れた思いや、エピソード。本を読んで知ったうえで聞く曲は一段と胸に染みます。「東京VICTORY」の「人の一生とされる八十年やそこらの年月って、大宇宙や地球の歴史からすればほんの一瞬。そんな束の間の舞台に、僕らは生きているというか、生かされているわけですな。・・古びた温泉宿で、湯に浸かっている最中に思い当たったわけでございます。・・そして出だし【長きこの地球の歴史の一幕に立ち会う事を奇跡と呼ぶのだろう】というフレーズが生まれました。」この歌の歌詞の意味が、深く感じました。悩み事を抱えたとき、大きく深呼吸しそう思えるか。誰かに話して、解決はしなくても話すことで気が楽になればそれで良し。人間は坂の下り上り。人の一生は坂を下りたり上ったりするようなもので、常に努力しなさいよ、という言い伝えもあります。ああ、やっぱり胸に染みる。

 サザンファンのすいかもコンサートに何度か足を運びました。

コンサート前になると、事前に勉強といって古い曲から新しい曲まで聴きまくり、自分のテンションまでも盛り上げていきます。ファンとしては日常のルーティーンから解放され目で耳で肌で音と一体化する時間です。すべての悩みや考え事など忘れ、一曲、一曲に集中し、一緒に歌います。「ファンの方々がいったいどれだけの思いでチケットを購入し、移動や宿泊の予約等に腐心され、ご自身の大切な時間をその日のために費やし、尚且つ我々に大きな愛とパワーを与えてくださっているのか・・肝に銘じておかなければならないのであります。」いいえ、ファンもコンサートで沢山のパワーとパフォーマンスを十分に受け取って満足しております。ありがとう。

 また小さい頃から沢山の音楽を聴いてきた桑田さん。音感がイタコ状態になっている

というところは、読んでいて笑えました。

 サザンファンのすいかの感想文。サザンに届くといいな。 

2022.6.2 すいか

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