幸福論「しくじり」の哲学を読んで

作者はあっちゃんこと中田敦彦

受験勉強にせよ、何にせよ結果がすべてと思い努力することが、そのプロセスの深さを物語る。そう自分に言い聞かせて努力していた私に、結果がすべてではないと言い切った見出しに惹かれ、この本を手にしました。

前回読んだ福沢諭吉も「自ら誇りをもって『いやしくも卑劣なことはできない。不品行なことはできない。不仁不義不忠不孝、そんな浅ましいことは、誰に頼まれても、何事に切迫してもできない』と、自分自身を高尚にし、、」と土台を定めており、あっちゃんも「大事なのは、自分のスタンスを明確にすることだろう。自分の価値観に基づいて時間を使っていくということだ。」と述べ、共通点を感じ作者に対して信頼感が生まれました。

購入したきっかけの課題の回答は、結果が出せたときその後祭りの後の喪失感に似た寂しさとむなしさが残り、後から思えば成功させるために努力したプロセスのほうが充実した幸福感に満たされていたのではないか。ということでした。しかし、それは結果が出な時の話、努力している過程ではやっぱりいい結果が出せることを信じ、まい進していくことが大切だと思います。

はたまた、印象に残ったこと。それはインプットとアウトプット。

何かを発信する場合、インプットも必要だということを知ってほしい。そう思います。あっちゃんは、YouTubeで発信するためにインプットとしてたくさんの本を読んでいます。それがコミュニケーションのツールとなればなぁと思いました。共通の話題、共感したこと、違う意見、お互いを認めあう心。

もう一つ、就活生に送りたい箇所。それは

「アドリブは準備の果てにある。『自分の瞬発力と人間力、つまりはアドリブで勝負!』準備不足を棚に上げて、その場のノリと雰囲気を大切にしたいというのは、言い訳にすらならない。」相手企業の情報は熟知したうえで、面接の練習には気を抜かず、がんばってもらいたいなぁ。

私にしては、結構読みやすく早く読めました。興味のある方は是非、読んでみてください。

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2021.2.7 すいか